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社会制度の話

~国民年金基金について~

2013.05.29

国民年金基金とは、国民年金の保険料を納めている方が任意で加入する年金制度で、加入する種類や口数により将来給付される年金額が増えるものです。

加入は口数制で、年金額や給付の型はご自身で選択することが可能ですが、1口あたりの金額は年齢により異なります。

まず最初(1口目)は終身年金A型・B型から選択する必要があります。
A型は保障期間があり、年金受給前や保障期間中にご本人が亡くなられた場合、遺族に一時金が支給されます。
B型は保障期間がなく、一時金は給付されません。

扶養するご家族の方がいる方はA型を、いない場合はB型を選択する、といった具合に選択していただければ、と思います。

2口目以降はご自身のライフスタイルに合わせて、終身型のA型・B型と定期型のⅠ型、Ⅱ型(65歳から受け取りタイプ)とⅢ型、Ⅳ型、Ⅴ型(60歳から受け取りタイプ)の7タイプから、ご自身の希望に合わせてタイプと口数を選択します。
※Ⅰ型とⅡ型、Ⅲ型~Ⅴ型はそれぞれ受け取れる期間が違います。

例えば、B型一口を男性が40歳の時に加入すると・・。
毎月の掛け金額10,200円を、60歳まで20年間払うので、総額2,404,800円払い込むことになります。
そうすると、65歳から年間180,000円ずつ年金がプラスされます。

年金額で単純計算をすると、もらい始めてから13年5か月目からは払込額を超えることになるので、78歳5か月目から得をする計算になる、といえるでしょうか。

ただ、掛け金は全額所得控除となり、所得税や住民税が軽減されますので、実質的には、もっとメリットが大きくなります。

興味がある方は、「国民年金基金」のサイトからシミュレーションが可能ですので、試してみてはいかがでしょうか。

国民年金基金シミュレーション:http://www.npfa.or.jp/about/simulation/index.html