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社会制度の話

病気になったけれど治療費や手術費がない!どうなるの?

2016.02.01

病気・ケガ等で手術・入院等をした場合、多額の医療費がかかる可能性があります。どのくらいかかるのでしょうか。

健康保険に加入している場合、今の日本では「高額療養費制度」があり、所得によって負担する医療費の限度額が決まっています。高額療養費については、「高額療養費制度が変わりました」に詳細を記載してありますので、ご確認ください。

しかし、後から申請して自己負担額を超えて支払った額が払い戻される制度のため、一度は病院から請求された医療費を支払う必要があります。また申請から払い戻しまでに3か月以上かかるため、支払いが難しい、と悩まれる方も多いかもしれません。

そんな時には、あらかじめ「限度額適用認定証」を申請しておくことにより、自己負担額のみの支払いで済ませることができます。詳細については、「限度額適用認定証をもらうには」をご確認ください。
なお、通常70歳以上の方は高齢受給者証を提示するだけで自己負担額の支払いとなりますので、申請は必要ありません。

限度額適用認定証を交付してもらった場合、年収300万円の方が1週間入院した場合「自己負担額57,600円」と「食事代(260円×3食×7日分)5,460円」で約63,000円が病院より請求されると考えられますのでご準備ください。

最近では、クレジットカードの支払いに対応する病院も多いため、現金の支払いが難しい場合は活用していただけるのではないでしょうか。クレジットカード会社への支払までに、加入している保険等へ保険給付金を請求し、準備しておくことができます。

それでも、医療費を負担するのが難しい場合「支払いの減額や免除・猶予等を申請できる制度」や「応急援護資金の貸付制度」等の制度があります。制度を利用できる対象者やその他条件等がありますので、詳細については、各市町村の福祉担当や保険年金課等にご相談ください。

しかしながら、ご自身の自己負担額相当の額については、貯蓄等で対応したり、掛け捨てタイプの医療保険に加入して備えておきたいものですね。