コラムCOLUMN

住宅ローンの話

金融緩和策終了!住宅ローン金利はどうなるのか・・

2024.04.16

20243月に17年間続いた金融緩和策を終了し、マイナス金利を解除することが決定しました。

金利政策などの詳細を理解しようとすると、学生時代のお勉強のようになってしまうので・・。簡単に言うと、マイナス金利とは「一般の金融機関が日銀にお金を預けた時は金融機関側が利息を払う」ということです。私たちは銀行に預金して利子を受け取るのが当たり前ですが、預金すると利子がつくどころか、利息を払わなくてはいけない、ということなのです。

そうすると金融機関は「お金を預けて損をするくらいならあまり良い条件でなくてもどこかにお金を貸し出した方が損しない」という結論になり、世の中にお金が出回りやすくなります。マイナス金利時代は、住宅ローン金利も低い水準をキープしていました。今後はマイナス金利が解除されたため、住宅ローン金利が上がる可能性が出てきたのです。

とは言え、今のところあまり大きな影響は出ていません。むしろ変動金利は低くなっている金融機関もあるくらいです。

ただ、今後このままの水準が続くのか、というと、そうとは言い切れないと思います。住宅購入の予定があるのであれば、その辺りもシミュレーションの上ご購入いただければ、と思います。

住宅ローンの金利は、審査した時の金利ではなく実際に借り入れるタイミングの金利が適用となる金融機関がほとんどです。一般的に中古物件やマンション等を購入する場合には、審査と借り入れる時期が近いですが、注文住宅などの場合は審査してから半年以上かかって借入実行となるケースが多くなります。そうなると、思っていた金利より上がってしまった、ということもあります。

ちなみに、始めは変動金利で借りて、金利が上がるタイミングで長期間固定金利へ仮換えればいいのでは?と考えているとしたら、それはお勧めできません。変動金利に先駆けて長期固定金利が上昇するのが一般的だからです。

建材や人件費の高騰などで、住宅自体の価格も上昇しています。少しでも条件の良い住宅ローンを選択することはもちろんですが、何か予定外のことがあった時にも対応できるように、ライフプランシミュレーションを行ったり、余剰資金を運用に回すなど、対策しておくことが重要です。

※ウェブサイト「meet」に「マイナス金利解除へ。住宅ローン金利に与える影響を考察」が掲載されているので、こちらものご参照いただければ、と思います。