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保険全般の話

~病気で働けない時の生活費を補う保険は?~

2013.04.03

病気で入院をした時のため、入院保障がついた保険にご加入されている方は多いと思います。また、その保険金で生活費を補うため、入院給付金を大きく設定されている方も多いのではないでしょうか?

簡単に言うと、以前お話しした「必要な保障額」より1日あたり10.000円多く入院給付金を付けると、月々約30万円を生活費に充てられる、と考えられます。

でも、実は病気で働けない時の補償(保障)については、生保・損保の様々な保険を利用できると思います。

1.所得補償保険
2.診断給付保険(特約)
3.就業不能保険(特約)
などなど・・


所得補償保険とは、所得を得ている人が病気やケガで入院・自宅療養等により仕事ができなくなり医師が「就業不能状態」だと診断すると、保険金として設定した一定金額を月額で受け取れる保険です。
※損害保険会社で提供されています。

保険金を受け取れる期間はご自身で設定できますが、実際の所得より多く設定することはできず、通常は6割程度の金額での設定となります。

一般的には1年更新で掛け捨てタイプの保険なので、比較保険料が安く加入でき、受け取る保険金・受け取る期間等を設定できるので、ライフスタイルにあったものが設計できるかもしれません。
※保険会社により長期間受け取りが可能な保険もあります。(その分保険料は少し高くなりますよ)

通常、サラリーマンの方は有給休暇があったり、健康保険(社保)から傷病手当金などの保障があるので、それらの補償がない自営業や個人事業主におすすめの保険と言えると思います。

なお、生命保険会社で提供している「収入保障保険」などもありますが、その場合は死亡または高度障害の際、保険金を受け取れる商品となります。
※保険会社により名称が異なります。
死亡保険金を一括で受け取るのではなく、月々に分けて受け取れる、と考えると分かりやすいと思いますよ。

診断給付保険(特約)とは、その名の通り特定の病気だと診断されると、保険金が支払われるタイプの商品です。
※商品により「入院」や「手術」をすると給付されるものもあります。

入院日数に左右されず一定の保険金を受け取れるので、その後の見通しを立てやすく生活費・治療や治療の準備などにも利用することが可能です。

現在はガンや三大疾病の診断給付があります。ガン診断給付は、主契約がガン入院保険等の特約として付加できるプランでしたが、今は「ガン診断給付」単体の保険もできました。

その他、就業不能特約のように、特定疾患で一定期間以上の就業不能状態だと医師が診断を下した場合、一時金や一定の保険金が給付されるタイプの保険もあります。
※保険会社により詳細が変わります。

昨今、病気・ケガなどで入院しても早めに退院するようになりました。
以前なら数ヶ月入院していた病気でも、自宅療養に切り替えることが多いのです。
入院給付金が支払われる保険のみに加入している場合は、自宅療養中の保障がありません。

そのため、入院保障(補償)以外の保険を検討するのも一つの方法ではないでしょうか。