コラムCOLUMN

医療保険の話(生保・損保会社両方で扱う保険)

病気別の入院日数について

2023.07.31

病気・ケガで入院をしても、以前と比べると入院できる日数が少なくなっています。外来での治療で対応できる状態ならば、退院を選択するケースが多くなっているのです。

実際どんな病気でどのくらい入院しているかについて、お伝えしたいと思います。

令和2年9月中の全国の退院患者について調べた結果、病院への入院日数の平均は「33.3日」だそうです。

一般的に長期入院が必要だと思われるガンの平均入院日数は「18.2日」と、実は継続入院はかなり短い期間となっています。心筋梗塞などの心疾患・脳梗塞などの脳血管疾患の平均入院日数は「41.5日」です。

上記から確率的には入院保障は30日~60日の保障で網羅できますが、あくまで平均日数なので、心配であれば三大疾病や7疾病等の病気の場合には日数無制限になる特約を付けておくのも1つの手です。

一方、精神系の疾患の平均入院日数は「294.2日」、神経系の疾患の中のアルツハイマー病は「273日」とかなり長期の入院が必要となっています。現在はストレス性の精神疾患は日数が無制限になる特約や、認知症に特化した保険もありますので、検討してみても良いかもしれません。
なお、国の介護認定を受けることでお金が給付されるため、入院や施設に入居する費用をある程度補填できますので、民間の保険は金額や日数などは足りない部分の保障である、と考えましょう。

どのような病気・ケガでの入院になるのかはわからないため、入院日数に合わせて入院の給付金を受け取るのではなく、入院すると一時金がもらえる保障をつけておく、というのも安心材料の1つになります。保険料と保障の両面から考えて、選択していただければ、と思います。