住宅ローンの話
住宅ローンの金利が必ず上がってしまうケースがあるってホント?
2023.04.13
住宅ローンには固定金利と変動金利があるのはご存じでしょうか。
この中でも全期間固定金利ではない固定金利、例えば3年固定、10年固定などです。
よくあるのが、当初3年固定で住宅ローンを借りて、3年固定期間が終了するタイミングで「住宅ローン金利が上がる」とびっくりしてしまうケース。
借りる時点で、住宅ローン金利が上がることはわからなかったのでしょうか。
実は必ず金利が上がってしまうパターンがあるのです。住宅ローンに関するホームページを見ていると「店頭金利(店頭基準金利、店頭表示金利等ともいう)」と「優遇金利(引下金利ともいう)」も記載されているのはご存じですか。
例えば3年固定金利の「店頭金利:3.0%」「優遇金利;1.5%」と書いてある場合、実際に借りる「適用金利」は1.5%となります。ただし、借入する当初のみ優遇金利が大きく設定されていることがあります。
・借入時3年固定金利0.5%
・固定期間終了後の優遇金利1.5%
・3年固定店頭金利3.0%
この場合は、当初は金利0.5%ですが、3年固定期間終了後は、店頭金利が変わらなければ自動的に1.5%に金利が上がってしまいます。ほぼ確実に金利が上がります。
なので、優遇金利は固定期間が過ぎても変わらないのか、がポイントになるのです。
借入を検討している金融機関の「店頭金利」と「優遇金利」を確認して、提示してある当初の金利と変わらなければ、上記のように自動的に金利が上がることはないでしょう。
変動金利を選択した場合にも、当初優遇金利が設定されているケースもありますので、あわせて確認しましょう。
ちなみに、地銀の住宅ローンはこのようなケースが多いようです。
当初金利が低い住宅ローンを選択するのが悪いわけではありませんが、将来的に金利が上がるということを納得した上で住宅ローンを選択しましょう。