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ライフプランニングの話

持家と賃貸どっちがいい?

2023.03.03

「住宅ローンを組んで家を購入するか」「賃貸に住むか」どちらがいいか弊社にご相談される方が多くいらっしゃいます。

それぞれ、メリットとデメリットがあると思いますが、金銭的側面のポイントは・・

○住宅ローンを組んで家を購入する場合
メリット:住宅ローンの名義人に万一のことがあった場合、団信等で残債が支払われ家が手元に家が残る
デメリット:給料やボーナスが下がる、仕事がなくなる等でローンの支払いができなくなると、家を手放さなくてはいかなくなる(状況によりローンだけが残る可能性あり)

○賃貸の場合
メリット:住宅ローンの負担がなく、引越しがしやすい
デメリット:手元に不動産財産が残らない

以前は高齢者が賃貸物件に入居するのが難しいため、老後の住処を用意する意味でも家が必要だ、という側面がありました。しかし、平成2310月より、国土交通省と厚生労働省が「医療」「介護」「住宅」を連携して安心できる住まいの供給を促進するため、従来の制度を統合廃止し一本化する形で「サービス付高齢者向け住宅」の登録制度が始まったことにより、「高齢者の住処」として浸透しています。

サービス付高齢者向け住宅の制度は、高齢者が安心して暮らせる基準をクリアーすることが条件で、例えばバリアフリー化や見守り・生活相談、前払い家賃の保全措置など、明確な登録基準と詳細な情報公開が義務付けられています。

今は老後の住まいに選択肢が増えたことで、無理をしてまで家を購入する必要がなくなった、とも言えますね。

しかし、生計を支える方に万一のことがあった場合、住宅ローンを組んでいた方が残された家族にとって安心できる部分もあります。

どちらを選ぶのかは、金銭的な部分だけでなくそれぞれの事情により変わってきますが、様々な側面について考えていただきたいと思います。