住宅ローンの話
後悔しないための住宅資金計画と正しい予算の立て方
2026.04.07 / 担当:本間 正浩
後悔しないための住宅資金計画:FPが教える「返せる額」の真実
「マイホームが欲しい!」と思ったとき、まず住宅展示場へ行く方は多いでしょう。しかし、FP(ファイナンシャルプランナー)の視点からお伝えしたい最も大切なことは、「借りられる額」ではなく「返せる額」を知ることから始めるということです 。
今回は、2025年に自らも新築一軒家を建てた本間正浩が、実体験と専門知識を交えて「後悔しない家づくり」のポイントを解説します 。
1.昔の常識は通用しない?「1.5倍」になった建築費
現在、ウッドショックや円安の影響で、建築資材費が急激に高騰しています 。2019年比で坪単価は約1.5倍になっており、コロナ前に3,000万円で建っていた家が、今は約4,500万円かかる計算です 。親世代の「〇〇万円あれば建つ」という感覚で予算を組むのは非常に危険です 。
こうした中、選択肢を新築だけに絞らず、総額を抑えつつ満足度を高められる「中古住宅+リノベーション」という賢い選択も注目されています 。
2.「月々のローン返済額=家賃」という落とし穴
「今の家賃が8万円だから、ローンも8万円なら大丈夫」と考えるのは禁物です 。持ち家には、賃貸の時にはなかった「隠れコスト」が毎月発生します 。
- 固定資産税・都市計画税(月換算 約1.0〜1.5万円)
- 修繕・メンテナンス積立金(月換算 約1.5〜2.0万円)
- 火災・地震保険料(月換算 約0.3万円)
これらを合わせると毎月約4万円の維持費がかかります 。ローン返済額にこの4万円を足しても家計がパンクしないか、事前にシミュレーションしておくことが「税金の崖」や家計破綻を防ぐ鉄則です。
3.FPが教える「失敗しない予算」の立て方
安全な予算を導き出すには、以下のステップで逆算しましょう。
- 住居費に回せる上限額を算出: 「夫婦の手取り合計」ー「基本生活費」ー「絶対に貯めたい貯金額」=【A:住居費上限】
- 安全なローン返済額を特定: 【A】ー【隠れコスト目安:月4万円】=【B:安全なローン返済額】
この【B】の金額から、無理のない借入総額を割り出すのが正解です。
4.賢いローンと保険の選び方
住宅ローンを組む際は、「団信(団体信用生命保険)」をうまく活用しましょう 。これは万が一の際、ローン残高がゼロになる保険です。
- がん保障特約:診断されただけでローンがゼロになるため、現在一番人気です 。
- 夫婦連生団信:共働き夫婦のどちらかに万が一のことがあっても、ローン全額がゼロになります。
これらを活用することで、現在加入している生命保険を見直し、固定費を浮かせるチャンスにもなります。
最後に:家を建てた後も「幸せ」が続くように
「家を買うこと」はゴールではありません 。大切なのは、「建てた後も幸せな家計が続くこと」です 。
地元の金融機関(銀行・信用金庫など)にもそれぞれ特色があります 。ご自身のライフスタイルに合った選択をするために、まずはご家庭の「適正予算」を知ることから始めてみませんか?
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