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FPシゲの気になる話

「+」から始まる着信に要注意!― 私の名前を知っていた、警察を名乗る詐欺電話

2025.09.03 / 担当:佐々木 かおり

「兵庫県警の者ですが、佐々木さんのお電話ですか?・・・」
私の電話に警察を名乗る電話がかかってきたのはこれで2回目です。詐欺電話だと思い、途中で切りましたが・・・。

知っているはずのない「フルネーム」
かかってきた電話の相手は「難波警察署」そして「兵庫県警」の警察官を名乗りました。明らかに不審な内容だったため、途中で電話を切りましたが、一つ、心に大きな不安を残す事実がありました。それは、相手が私のフルネームを知っていたことです。

「なぜ、私の名前を知っているのか?」 「どこから個人情報が漏れたのだろう?」

詐欺だと分かっていても、自分の情報が何者かに握られているという事実は、なんとも気味が悪いものです。心配になったので警察の相談窓口(#9110)に連絡したところ、「それは典型的な詐欺です」と断定された上で、非常に重要なアドバイスを受けました。

警察が教える「出てはいけない電話」の見分け方
警察からのアドバイスの核心は、「発信元の電話番号」にありました。

  • 先頭に「+」が付いている(国際電話)
  • 「0」以外の数字から始まっている
  • 「010」から始まっている

これらの番号からかかってきた電話は、詐欺グループが海外を経由してかけている可能性が非常に高いため、「出ない、かけ直さない」のが最も安全な対策だと指導されました。

犯人グループは、私たちの名前や電話番号といった「名簿」を何らかの手段で入手し、無差別に電話をかけてきます。名前を知っていることで「特別な情報を持っている」と信じ込ませ、動揺させて冷静な判断力を奪うのが彼らの常套手段なのです。

なぜ情報は漏れるのか?「有名サイトでも安心はできない」
警察のアドバイスは、個人情報の流出元にも及びました。「会員登録などが考えられ、有名なサイトなどでも安心はできない」とのこと。

私たちは日々、オンラインショッピング、SNS、各種サービスの会員登録などで、意識せず個人情報を提供しています。どれだけ信頼できる企業が運営するサイトであっても、サイバー攻撃による情報流出のリスクはゼロではありません。そうして流出した名簿が、裏で売買され、詐欺グループの手に渡ってしまうのです。

ただし、ここで一つ重要なことがあります。警察によると、「名前や電話番号が流出していても、パスワードまでが同時に流出している可能性は低い」とのこと。だからこそ、電話口で巧みにパスワードや暗証番号、認証コードなどを聞き出そうとするのです。これらは絶対に教えてはいけません。

私たちが今すぐできる自己防衛策
見知らぬ番号、特に「+」付きの電話には出ない。 留守番電話機能を活用し、本当に用事のある相手ならメッセージを残すはず、と割り切るのも有効です。

1.名前を知られていても、慌てない。
  「私の名前を知っている=信頼できる相手」ではありません。「名簿が出回っているのだな」と冷静に   受け止めましょう。
2.個人情報は絶対に教えない。
  警察や金融機関が、電話で暗証番号や口座番号を聞き出すことは絶対にありません。
3.少しでも「おかしい」と感じたら、すぐに電話を切り、相談する。
  一人で抱え込まず、家族や友人、そして警察の相談専用ダイヤル「#9110」に連絡してください。

自分の身を守る知識を身につけ、不審な電話には毅然とした態度で臨みましょう。私もこれからも気を付けたいと思います!