住宅ローンの話
住宅ローンの恐怖、融資の審査通ったはずが途中で承認取り消しに!
2025.03.21 / 担当:佐々木 茂樹
住宅建築予定のAさまのおはなし・・・とある金融機関の住宅ローン融資の審査が通り、土地を購入、建物の建築にも着手しました。
建物を建てる時には、工務店によって「着工金」「中間金」などのつなぎ資金を請求されることがあり、Aさまもつなぎ融資を受けて着工金は支払い済みでした。
途中まで工事が進み、中間金が必要になったタイミングで、中間金の融資を断られてしまったのです。
例えば、Aさまが融資の承認がおりたあとに、退職など収入面での問題が明るみに出た、などAさま側に問題があったわけではなく、工務店側に問題がある、と判断されたためでした。
Aさまは、不動産の資産などはありましたが、すぐには中間金相当の現金は用意できず、工務店側は中間金がでなければ、材料などの仕入れができず、工事を進めることができない・・・と八方ふさがりに。
せめて着工前であれば、工務店を変更するなどの対処ができたのに、すでに融資が一部実行されて工事も進んでいるため、ほかの工務店へ取次も難しい・・
最初から、同じ工務店で融資の審査をしてもらっており、融資承認後、特に変更点があったわけでもないのに、なぜ途中で承認取り消しなんて・・・
ちなみに、金融機関で務めた経験のある友人に、中間金融資の前に承認取り消しなんてことあるのか聞いてみたのですが、そんな非道なことはしない!と言われました。
つまり、恐ろしい話ですが、融資の承認が下りた後でも、取り消しになる可能性がある、ということです。融資承認後に破産したり、亡くなったり、ということであれば仕方ないかもしれないのですが・・・。
その後、紆余曲折がありました、こちらには書ききれないほどいろいろ大変でしたが、なんとか無事に家を建てることができました。
ほとんどの場合は、こういったことはないと思いますが、実際に途中での承認取り消しがありました。最初から違う金融機関を選択していたら、こんな苦労はしなかっただろう、と思うのです。ぜひ金融機関選びは慎重にしてほしい!と心から思っております。