コラムCOLUMN

損害保険の話(損保会社で扱う保険)

こんなことで保険金が受け取れる (家電の水漏れ編)

2022.08.19

今回は我が家の「水濡れ」のお話です。

コンパクトクーラーからの水漏れによってフローリングが変色してしまいました。

~保険会社へ連絡~

加入している火災保険の保険会社へ連絡をしたところ、「水濡れ」の事故(給排水設備の事故や自宅以外の戸室で生じた事故により、水漏れや放水などが起こり、水濡れが生じ損害が発生してしまった場合)に該当する可能性がある、ということで、保険金の請求をすることにしました。

結果、フローリングの一部の変色ではありますが、一部のみの交換は難しいため、同じフローリングを使っている部屋全体のフローリング交換について、保険金が給付されることになりました。

コンパクトクーラーという家電の事故ですが、保険金給付対象となりました。

今回の我が家のケースの場合、フローリング交換に必要な家具などの移動は、損害の復旧、という点から保険金の給付とならない可能性が高い、とのことで、実際の材料費・工賃等の保険金給付となっています。ただし、特約によって上乗せで保険金が給付され、給付対象とならない部分にかかった費用もある程度補填することができました。(この特約は意図的に外して契約をしない限り付帯されることが多い特約です)

自宅で水漏れなどの事故が起きた時には、保険金給付の対象になるかどうか自己判断はせずに、保険の担当者や保険会社に相談することをおすすめいたします。

水濡れなどの場合、時間が経つと被害状況がわかりにくくなりますので、確認できた時点で必ず写真などに残しましょう。

~もう少し詳しい経緯を・・・~

冷房設備がついていない部屋用に購入したコンパクトクーラー。湿気が多い時には、除湿用に活用していました。

購入して数カ月、除湿時に満水になった時に点灯するはずの「満水マーク」が、排水しても消えずに点灯しっぱなしになったため、修理に出しました。結果、基盤の故障で交換した、とのこと。

その後、同様に利用して数カ月、今度は「満水マーク」がつかなくなり、再度修理に。今回も基板交換をした、と連絡がありました。

さすがにもう大丈夫かと利用していると、戻ってきて1カ月程度で、また満水マークがつかず、今後は周りが水浸しに。クッションフロアの上で使っていたのですが、めくってみると、床のフローリングもビチャビチャに濡れており、フローリングが変色してしまいました。

~損害賠償は無理でした~

今回のケースでは、家電が原因で起きた事故なのですが、メーカー側からは再現性が見られない、ということで、損害賠償などには対応しない、という連絡がありました。

正直、普通に家電を使っていただけで水浸しになってしまっているため、到底納得はできなかったのですが、時間ばかりかかり話が平行線になってしまうと判断し、特に何の補償も受け取ることはできませんでした。