コラムCOLUMN

住宅ローンの話

住宅ローンの天敵"異動"

2015.12.18

以前「どうして住宅ローンの審査が通らない?」で、書いたように、収入はちゃんとあるのに信用情報に問題があり住宅ローンの審査が通らない、という方は意外と多くいらっしゃいます。

信用情報には入金状況等が詳しく載っており、例えば"うっかり"忘れた振込等も「未入金」として記載されてしまいます。

1度でも未入金の記載があると住宅ローンが通らないか、というと、一概にそうとは言えません。他の条件にもよりますが、数回程度の未入金であれば大目に見てくれる金融機関もあります。

しかし"異動"が1度でも付いていると、ほとんどの金融機関で審査が通りません。それだけ金融機関から信用してもらえなくなるものです。

では、異動とはどうしたらついてしまうのか?「自己破産」や「借金を完済していない場合」以外に「3か月以上の延滞・滞納」でも異動として記録が残ってしまいます。

「3ヵ月以上支払いをしなかったなんて、お金がなかったのか、それともよっぽど高い買い物をしたの?」と疑問に思う方も多いと思いますが、実は数千円から少なく方は数百円の支払いを"うっかり"忘れてしまったケースが意外と多いのです。

例えば、「携帯のキャリア変更をした時に、以前の機種代金の支払いが残っていたのに、通知を確認しなかったので知らなかった」「カード等に入会したのを忘れてしまい、年会費が引落にならなかった」などなど。

しかも、場合によって支払催促は書類で通知されていたが、書類の中身を確認せずいつの間にか"異動"が付いてしまっていた、と言う方も少なくないのです。

ほんの小さな支払いを忘れたことで、必要な時にローンを組めない、というのは本当にもったいないことです。是非書類には必ず目を通し、信用情報にネガティブ情報が載らないように気を付けていただきたいと思います。